上げ下げ窓が開けられないと言ことで、ご訪問。
1997年まで製造していたTOSTEM NCVオペラ上げ下げ窓の前期型です。
最近の上げ下げ窓はバランサーが入っていて軽く開閉できるのですが、この頃の窓を開けるには少々力が必要です。
昔の電車の窓と同じなのですが、そんなの知らないですよね。
ガラスの重量を可動部下部の左右のピンで支えているので、これが折れると開閉できなくなります。
今回は写真の左手前角の部品が壊れてしまいマドが開けられなくなっていました。
1990~1997年ごろの製品ですが、まだ部品の入手が可能でしたので、修理できました。
写真上が壊れてしまった部品。下が交換した新しい部品です。
強度を補うためか、軸の材質が変更になってますね。
上げ下げ窓は、ほとんどの部品が専用設計なので、部品の入手が出来ないと修理不可になってしまいます。
今回の窓より新しいタイプのバランサーの入っているタイプも修理のご依頼が増えています。
開閉が出来ない、重い、変な音がする、途中で止まらないなど、早めの修理がよいですね!
:こぼれ話:
LIXIL製品は30年前の部品でも、交換用部品が入手できます。
でも他社製品では、すでにメーカーが無くなったり、部品が製造中止になったりする事も増えています。海外製の窓だったりすると、部品の輸入をしていないこともあります。
長く使う住宅の製品は、メンテナンス体制が整っているか、確認してから採用することが望ましいと思います。
交換用部品が入手できないと、窓枠ごと交換など、大掛かりな工事になります。
また、大手住宅メーカーでは専用品を使っているので、住宅メーカー経由でないと修理用部品が入手できないことが多いです。修理のご相談をいただいても、かとうがらすてんでは修理できないことがあります。ごめんなさい。